DM封筒を開けてもらう工夫

 私宛や会社宛ての封書は、毎日ように届けられて来ます。あなたも同じように受け取っていると思います。その封書を全て開封していますか?

 “否”と言う方が多いのでは・・・。私は、仕事柄なるべく開封してどんなDMなのか確認するようにしていますが、それでも開封せずにゴミ箱行きになるものもあります。

 開封率を上げるためにどうするのか、というテーマでは色々な手法が提案されており、セミナーなどでも学ばれた方もいるでしょう。問題は、それらの工夫・改善により開封率が上がったかどうかが分からないことです。注文や問い合わせなどが増えたから、開封率が上がっているという事にはならないですよね。ブロッシャーや商品自体に要因があるケースも十分に想定されますし、その可能性は高いだろうと思われます。

 先日、打ち合わせ先の会社で宣伝部長を待っていると隣のブースから「DMがどの位の人に見てもらえているのか分かれば・・・」「開封率ですか。分かりますよ」「えっ、・・・分かるのですか?」云々と中々に興味ある話が続いていました。適当なことを言って話を合わせていた最大手印刷会社の若い営業マンは、グイグイと突っ込まれ(それは、そうですよね)、窮したのか「DMを送付した全員にアンケートはがきを出して聞けば分かります」(爆笑)。

 途中から一緒に聞き耳を立てていた部長も苦笑していました。開封率自体を知りたい事は悪いことではないけれど、大事なのは如何に開けたくなる封筒になっているかですね。しばらくその話となり、シグ二ファイア(知覚されたアフォーダンス)へと話題が移って行きました。

 シグ二ファイアとは、「モノに備わった、ヒトに行って欲しい行為を知覚される要素を持つデザイン」です。例えば、「椅子」。教わらなくとも誰でも座るモノと知っています。ヒトの自然な動きにマッチするように設計されているものです。それを封筒のデザインに取り入れてみてはどうだろうかと話は流れて行きます。

 こういう流れでアイデアが出て来ることがあるので、何人か加わりブレストのような感じになりました。まずは、「開ける」行動を出し尽くして、それぞれの役割からシグ二ファイアを考えて行きました。今あるミシン目などは“破る”行動から開けますが、ミシン目の説明をしなくても出来る行動ですよね、そんな感じです。封筒に取っ手を付ければ引っ張って開ける、封筒にフタを付ければ回して開ける、などなど。封筒の形状に固執しない、可能・不可能を考えない、といろいろと出て来ます。

 それにより、開封率の高い封筒が出来たからと言って、決してCPRやCPOが高いDMになる訳でもないです。が、まずは入り口となる母数が増えることは確かです。また、ユニークな形状になる可能性が高いので口コミやSNSの投稿により話題になるかも知れません。今は、開封率を正確に知ることは出来ませんが、開封と同時に誰が開けたか分かる仕組みが出来るかも知れません。個別に付与されたQRコードを使った仕掛けで知る事は今でも出来そうです。

 だったら、その後のストーリーをどう組み立てて行くのか等々・・楽しくなりますね。

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